2016年12月25日日曜日

2日目、はじめての交渉

朝はゆっくり起きて、朝食のパンを食べながらどこへ行こうか考えた結果、
今日は中正紀念堂に行くことにしました。
蒋介石を讃えて作られた建物で、
駅からも近く、とてもアクセスがよい場所です。
また、入館料もかかりません。

駅を出てすぐ、こんな大きな建物が。



どんどん中に進んでいくと、大きな門、そして2つの巨大な建物が現れました。
都心にこんなでかい広場と建物があるとは。
そのうちの1つ、下の写真の赤い建物は、なんとコンサートホールだそうです!
ぜひともこんなところで演奏してみたい!



ここまで見たところで、さすがに荷物を持って歩きまわるのも疲れてしまったので、
空港行きのバスがくる時間まで、休憩することにしました。

ぼーっと街を眺めてると、たくさんのバスとバイクが走っていきます。
そうしてバス停でまっていると、空港行きのバスを逃してしまいました。
台北では、バスに手をあげて停まってくれと伝えないと停まってくれません。
次のバスを捕まえて、無事に空港まで辿りつけました。83台湾ドルでした。


台湾、今回の旅のはじめの国でしたが、治安もいいし、見どころも多いし、公共交通機関も整っているしで、1人旅の勝手をつかむのには、とても良い国だったと思いました。
全然時間がとれなかったので、また来たいと思います。

さて、お次はベトナムです。
今回はベトジェットエアで、台北→ハノイで1万円ほどでした。
またまた荷物が7kg 制限だったので、前回同様レインコートに電子機器をすべて詰め込んで重量測定を突破しました。
LCCですが他に特別なことは何もなく、無事にベトナムのノイバイ国際空港に到着しました。

ベトナムでは、日本人はビザ無しで15日間まで滞在できます。
入国審査のときに、いつ出国するかは一応聞かれました。
自分は、バスでラオスに行くつもりだけど、まだチケットとってないから5日くらいかな?
と、結構適当な受け答えをしても入国できたので、よっぽど大丈夫だと思います。

入国してまずは現地通貨の引き下ろし。
ベトナムはベトナムドンという通過が使われているのですが、
およそ1円=200ドン。
普通に買い物したら何万、何十万ドンという大きさになります。
これでものすごく金銭感覚が狂いました。
ちなみに、現地の人も数字を全部いうのはめんどくさいらしく、
千以上の数字のみを使っていました。
5万ドンならfifty、20万ドンならtwo-hundred という具合です。
自分は100万ドンをおろし、すぐそばのお店で食べものを買ってお金を崩しました。
なので特に食べ物には期待していなかったのですが、かなり美味しかったです。
これで5万ドン。



次はいよいよタクシーです。
このノイバイ国際空港も、ハノイの市街地からかなり遠く、また電車も通っていないため、
市街地へのアクセス手段がタクシーかバス、ミニバスのいずれかになります。
空港インフォメーションで聞いたところ、
空港で頼める安全なタクシーがあるのですが、値段が25US ドル。
貧乏人にはかなり痛い値段です。
バスは安いのですが、宿から離れたところで降ろされてしまうため、
結局タクシーに乗らねばなりません。
そこで、自分はミニバスといって、数人集めてハノイ市内まで行ってくれるものを探すことにしました。
停車位置は宿から1km ほど離れていますが、歩けない距離ではありません。
これでお値段は約4USドルだそう。

ミニバスを探そうとターミナルに出たところで、
タクシーの客引きの兄ちゃんに声をかけられました。
「ヘイミスター、タクシーどう?15USドルだよ」
「空港のタクシーより安いね。けど自分お金ないし、ミニバス乗るよ」
「もう深夜11時だから、ミニバスはやってないよ」
「ほんとかよ。他の人に確認してくるわ」
「どうぞどうぞ」
兄ちゃんから離れ、ターミナルの警備員ぽい人に声をかける。
「すみません、ミニバスはまだありますか?」
「うん、あの銀色の車だよ」
「{やっぱりあるじゃねーか!}ありがとうございます!」
安心して、その車の方に走り寄る。
しかしそこに、なぜかまたさっきの兄ちゃんが。
「このバスだけどね、人も来ないから、ミスター1人でも乗せてくから10USドルでどう?」
「なんであんたがここにいるんだよ」
「タクシーの運転手はベトナム語しか話せないからね。」
「悪いけど、自分金ないから乗れないよ。」
「じゃあ8USドルでどう?」
ここまできて、たしかに1人でタクシー乗って8ドルなら破格だし、
まあいいかと思って妥協することにした。
フライトも疲れたし、とにかく早くホテルに行きたかった。
「いいよ。8USドルね。けどあんたのこと信用できないから、このノートにちゃんと値段かいて。」
「ははは、ok。」
「あとベトナムドンにしたらいくらになるの?」
「18万ドンだよ」
「じゃあそれで払うわ」
「待って、今いくら持ってる?」
ここでおかしいな、と思って、
「さっき下ろしたこれしかないよ{95万ドン見せる}」
「USドルはもってない?」
「持ってない{嘘}」
「日本円も持ってない?」
「持ってない」
「そうか...ok、じゃあこれは今先に払ってくれ」
「絶対後で追加請求されても払わんからな」
 「ok」
ここまで話して客引きは出て行った。
そして運転手の車に乗り込み、発車した。
すぐに、言葉はほとんど通じないが、
LINE で子供や奥さんと電話してる様子を聞かせてきた。
これには笑顔で応対していたのだが、なぜかどんどん周囲は暗く、人気もなくなっていく。
運転手のおっちゃんは、
「うちの近くだよ」
といってどんどん進んでいく。
まわりの景色がさらに寂れていって、さすがに身の危険を感じ始めた。
やばい、やはり騙されたか。
さっきの子どもとの電話も、自分を油断させるための罠だったのか...

そんな考えが駆け巡っていた。
そして、その路地の突き当りっぽいところで止まる。
こんなところでは、どうあがいても助けを求められない。

奥から、1人が車に近寄ってきた。
やばい、殺されるかもしれない...

だんだんはっきり見えるようになってきた。
女性のようだ。
すると運転手のおっちゃんが、
「あれ、俺の奥さん。」
そして奥さんが乗り込んできた。
奥さんを乗せた車は、元来た道を戻り、無事に目的地まで連れて行ってくれた。
どうたら、子供を寝かしつけた奥さんが、ただついてきたがってただけだったようだ。
運転手さんはカタコトでいろいろとハノイの名物を教えてくれたりしたし、
最後には握手も求められて、普通に良いおっちゃんだった。
でも本当に胃が痛かったよ...


今回は安くタクシーを利用できましたが、
運転手が悪い人だったりしたら普通に危ない状況になってたので、
ハノイに行く方は空港で呼んでくれるタクシーを利用することをおすすめします。笑







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