2016年12月30日金曜日

7,8日目、ルアンパバーンへ、地獄の29時間バス移動

今日は非常に長い一日で、かなり堪えました。

朝、体調もかなりよかったので、ハノイからルアンパバーン行きの
バスを予約しました。お値段50USドル。
安いのか高いのかわからなかったけど、まあ24時間かかるって聞いてたしこんなものかなと。
ハイシーズンなのに当日の予約ということで店員からえっ?て顔をされましたが、
なんとか席が残ってたみたいでよかったです。

出発が夕方5時半から6時と聞いていたので、ホテルをチェックアウトした後に
荷物を置かせてもらい、昼食と、まだ見に行っていなかった女性博物館に行ってきました。
実はベトナムに来て、フォーをまだ食べておらず、
歩いてたらフォーのお店を発見したので、チキンフォーを食べてきました。
食べやすい味で美味しかったです。これで3万5千ドン。



次に女性博物館です。
建物はかなり西洋チックな感じでおしゃれでした。



入館料3万ドンを払って中へ。
展示としては、ベトナム女性の民族衣装やアクセサリー、生活用品、
そして戦時中の女性と、様々な角度からの展示を行っていて興味深かったです。

そして宿に戻ってバスを待っていると、5時20分ごろに迎えのおじさんがやってきました。
外国で、時間前にくるとはあまり思っていなかったのでちょっとびっくりでした。

おじさんに連れられて集合場所に行くと、すでに数人の西洋人が。
この後もおじさんが何人か連れて来て、最終的には自分と西洋人が9人になりました。

さて、ここからバスのりばまでタクシーで行くみたいなのですが、
みんなでかいバックパックを持っているので、明らかに全員乗れそうにはありません。
運転手のおじさんが前の方に座った女性に、他の人の荷物をどんどん載せて無理やりつめていましたが、それも限界で、結局自分だけはタクシーに乗れず、
最初に迎えにきたおじさんのバイクに乗ることになりました。

おじさんのバイクは、人生最大に死の恐怖を感じたドライブでした。
そもそもバイクにミラーがなく、日本だったら間違いなくアウトなバイクな上、
常に電話したり、携帯見ながら運転したりで、
結構なスピードなのに周りをみていないおじさん。
せめて運転中は携帯さわらないでよ!って思っていたのですが、
どうしようもないので祈りながらしがみついてった結果、
なんとかおじさんの目的地までつくことができました。
が、まだバスのりばでは無いみたい。

とりあえずそこにいたもう一人の西洋人に話しかけると、
ここにタクシーが来て、それでバスのりばまで行けると。
なんというたらいまわし。

待ってる間も暇なのでその人と喋ってたのですが、
彼はロシア人で、8年間祖国に戻らずに働いたり、旅をしているらしかった。
しかも、つい最近まで韓国に住んでて、韓国人の彼女がいたと。
その彼女がイギリスに行くことになり、彼もイギリスに行こうとしたのだが、
ロシア人がイギリスで働くためにはかなりめんどくさい手続きが必要らしく、
彼女だけが先に行ってしまったと。
そしてようやくロシア彼の手続きが終わって、イギリスに行こうとしたタイミングで、
韓国彼女に新しい男が出来たという話を、どしょっぱなでされました。笑
アイスブレイクにしてはパンチ力強すぎて、
お、おうってなってしまって何も声をかけてあげられなかったのですが、
どこの国でもこういうことはあるんですね。笑

タクシーが来てからも2人で話してて、このバスの値段について気になったので、
「いくらだった?」
と聞いてみると、
「20ドル」との答えが。
え!?自分50ドル払ったんだけど...ぼられた...

けれどもまあ、宿の人はいろいろわがまま聞いてくれたし、
いいところだったので、そのお礼って考えて割り切ることにしました。

さて、タクシーが今度はようやくバスのそばにつき、
無事にバスに乗ることができました。
バスは寝台車両で、中はこんな感じになっています。



ですが、寝てみるとかなり狭くて、座ろうとしても上にも狭すぎて頭をぶつけます。
おまけに隣が大柄のロシア人なのでかなり窮屈です。
これで24時間か...
って思うと先が思いやられます。

途中から荷物と荷物キーパーも入ってきて、室内は超満員で、
間の通路にも人が寝っ転がり、屋上にも荷物が積まれてました。



この荷物キーパーたちがかなり厄介で、
やたら車の前方に行って運転手とテレビをつけて見ているのですが、
その音量が半端じゃない。
もっと小さな音でも聞こえるでしょ...
しかもデカイ声で爆笑してるので、全然ねられませんでした。

トイレ休憩は基本的になく、朝食、昼食、夕食のタイミングで休憩が入るので、
そこで済ませるって感じでした。
休憩ではローカルの食堂に泊まるのですが、
バス会社と結託してるからなのか、高い!そしてトイレが汚い!
外国人旅行者の間で、いつしか、
「このバスはクレイジー」
が口癖のようになってました。

そして翌朝、バスはラオスとの国境に止まっていました。
このあたりの景色なのですが、ラオスに入ってもずっとこんな感じでした。
家はこの写真とは違ってトタン屋根や藁葺きの屋根が中心で、数十年前の日本の山間部のような風景が、
国土全体に広がっている感じでした。




さて、いよいよ国境越えです。
この度の中でやりたかったことの1つが、陸路での国境越えだったので、
とても楽しみにしてました。

まずはベトナムの出国手続きです。
イミグレが開く午前7時まで待ち、やってきた係員に、
パスポートを預けると、特に何も聞かれることなく、
すぐに出国スタンプを押してくれました。

建物を出ると、道路を200mほど隔てて、ラオスのイミグレがあります。
歩いて進み、辿り着いたところ、どうやらこちらはまだ係員がいませんでした。
しかし普通に通り抜けられるっていう。
空港での審査とのあまりの違いに戸惑いを隠せませんでした。
国境警備がこんなにザルでいいのかラオス。

10分程度待ったところで係員が来て、
パスポートを渡したところ、
これ書いてと出入国カードを渡され、入国カードを記入。
バスのナンバーが分からなかったので、係員のおじさんに、
「あの、これ番号わからないんですけど...」
と素直に聞くと、
「ああ、いいよいいよ」
って普通に入国スタンプくれました。
こんな適当で大丈夫なのか...

こんな感じだったので、ラオスに変なのが入ってこないか心配になりましたが、
とりあえず陸路の入国は達成出来ました。
空港でする手続きとほとんど変わらず、意外と簡単でした。

しかしここからはラオス、
通る道が全て曲がりくねった山道で、
国境から目的地のルアンパバーンまで13時間もかかったので、
もはやバスの中は拷問状態でした。

そして夜10時前にようやく到着。
結局トータルで29時間程かかるという、地獄のような移動でした。

ちなみに、ハノイからルアンパバーンまで、
飛行機だと1時間でつきます。
値段も安いものだと片道1万円程度なので、よほどの物好きでなければ、
絶対に飛行機で行ったほうがいいです。笑
自分も二度と陸路ではラオスには来ません。

さて、ルアンパバーンまでついたはいいのですが、
どこに降ろされたのか全くわかりません。
バス旅の途中でもいろいろと話す機会の多かった、
台湾人4人と、ロシア人、そしてもう一人の西洋人女性と共に、
とりあえず降りた場所にいたトゥクトゥク(3輪タクシー)に乗ることにしました。
1人2ドルと言われると、そこで自分以外のみんながすかさず
「高い、1ドルで!」
とか、
「じゃあみんなで10ドルで」
とか言ってて、他の外国人旅行者の交渉の押しの強さに自分が怯んでしまいました。笑
結局自分は交渉のときに携帯のライトをつけることしか出来ないという。
でも1人の時に、自分でもできるようにならないといけないので、
このガツガツさを見習わないとなと思いました。

こうして交渉はまとまり、無事に宿までたどり着くことが出来ました。
同行してくれた人たちのお陰です。
今回のバス旅も人に恵まれてよかったです。

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