2017年2月8日水曜日

42日目、インド出国、イランでアライバルビザ取得

いよいよインドから飛び立ちます。
この2週間、ここ数年でないくらい、
インド人に対してイライラしてましたが、
いざ終わるとなると、なんだか寂しい気もします。笑


宿からは、インド国鉄とムンバイメトロを使って空港に向かいました。
インド国鉄でGhatkopar駅まで行くのですが、
夜はやたら混んでいて、すし詰め状態です。


宿で一緒だった日本人の方も、
電車で別のところに向かうとのことで、
途中まで一緒に乗っていたのですが、
インド人に押されて、あまり別れを言えませんでした。笑



さて、自分もインド人に、
「どこで降りるんだ」
って聞かれて、
「Ghatkopar駅」
と答えると、
「だったらもっとドアの方によってスタンバイしろ」
「え?スタンバイ?」
「いいからこっちにこい」


って感じで、話を聞いていた周りのインド人もスペースを空けてくれて、
ドア付近にスタンバイしました。



ドア付近でスタンバイしてろって言ってる意味が分からなかったのですが、
Ghatkopar駅に着いた瞬間に、
その発言の意味を体で理解しました。



普通電車などでは、、日本では出る人優先で、
それはこれまでのインド生活でも共通の認識だったのですが、
ここだけは違いました。



乗客が降りる前に、
大量のインド人が我先にとドアに詰めかけてきました。
降りるんだけど!って言っても聞こえてない。



しょうがないので、真っ向から戦いました。
必死でインド人を押しのけようとするのですが、
大勢の勢いには一人じゃ勝てませんでした。



もみくちゃにされながらも、
電車に乗っていたインド人が、
「ヘイ、ミスター、こっちだ!」
と援護射撃をしてくれて、
なんとか電車の動き出す前にホームに降りることができました。



助けてくれたインド人とガッツポーズを交わして、
ムンバイメトロへ向かいました。



ムンバイメトロは、国鉄とはうってかわって、
近代的で綺麗な電車で、
ぎゅうぎゅう詰めじゃないし、ドアはちゃんと閉まって快適でした。
その分、ちょっとこちらは高め(20ルピー)でした。




ムンバイメトロのairport road駅で降り、
そこから15分位歩いて、
ムンバイ国際空港に到着しました。




ここからドバイ経由で、
イランのシーラーズまで飛びます。



ムンバイ〜ドバイ間はjet airways、
ドバイ〜シーラーズ間はフライドバイを利用しました。
合わせて約31000円です。



ムンバイのチェックインは、ドバイからシーラーズに飛ぶチケットを持っていたので、難なく終わりました。
機内持ち込みの荷物の重量チェックもされませんでした。



厳しめの荷物検査も終えて、
空港内をさまよっていたのですが、
やはり空港の物価はものすごく高かったです。



空港の中は世界共通価格みたいな感じなのですが、
それが世界一物価の安いインドの街中からきたので、
その差額に愕然としました。
なんと、物価が街中のほぼ10倍です。
その辺の露天で、5〜10ルピーで売っているチャイも、
90ルピーで売っています。



余っていたルピーを使いきろうとしましたが、
あまりに高く感じてしまって、怯んで何も買えませんでした。笑



そのままムンバイから、ドバイに飛びました。
LCCの乗り継ぎなので、一度入国しなきゃいけないのかと思っていたのですが、
このドバイの空港では、
connectionという案内に従って歩いていくと、
入国せずに搭乗券を手に入れられる場所があったので、
入国は必要ありませんでした。



さて、今回のフライトの最大の難関です。
搭乗券を手に入れるためには、
帰りの航空券の掲示が必要になります。



なぜなら、イランのアライバルビザを取得するためには、
帰りの航空券が必要になるのですが、
もし乗客がそれを持っていなくて、ビザを取得できず、
強制送還を食らった場合、
イランまで乗客を送り届けた航空会社が、
自腹で外国まで送還しなければならないからです。




ですが、自分は、イランから陸路でアルメニアに向かいたいと思っているので、
航空券は買いたくないんです。



そのため、何をしたかというと、
1ヶ月後にテヘランからドバイに向かう、
フライドバイの航空券を、後払いで申し込みました。



この後払いの航空券、
24時間以内に支払わないと自動キャンセルになるのですが、
支払う前に、きちんとeチケットが発見されます。



ただ、このeチケットは、
24時間以内に支払わないと無効になるよと記載されてしまっています。
このまま見せても空港職員にばれるわけです。



なので、
その部分が映らないように調整し、
eチケットの主要な部分のみが映るように、
プリントアウトして持っていきました。



ドバイからシーラーズに飛ぶのが、同じフライドバイの飛行機というのもあって、
調べられたら1発でバレるので、
これで空港職員がごまかせるかはあまり自信がありません。



カウンターにて、案の定、
帰りの航空券のチケットを見せてくれと言われたので、
プリントアウトした紙を見せたら、
深く確認されることもなく、
そのまま航空券をゲット出来ました。
平静を装っていたのですが、
内心本当にドキドキでした。



ちなみに、後でシンガポール人の女性とイランの空港で会って話していたのですが、
彼女もイランからバスでアルメニア、グルジアと向かう予定らしく、
グルジアから帰国するチケットを持っていたので、
それだけでも大丈夫だったみたいです。



こちらも、機内持ち込み手荷物の重量検査はされることなく、
搭乗することが出来ました。



ドバイからシーラーズまでは、1時間ちょっとで着きました。




続いて、シーラーズの空港で、
アライバルビザの取得手続きです。



といってもここはネパールに比べたら簡単でした。




まずはvisaと書かれているカウンターに向かい、
申請用紙を貰って記入します。
滞在先の名前、住所、電話番号は書かされるので、
初めの宿はあらかじめ予約しておかなければなりません。



その後、保険に加入していない場合は、
こちらで加入する必要があるので、
そばにある保険のカウンターで15ユーロを支払い加入します。



それらの書類を揃えて、
はじめのカウンターで60ユーロを支払って、ビザを受け取ります。



ちなみに支払いは、ユーロ、ドル、リアルのどれでも払うことができます。



自分が保険を100ドルで支払った時は、ドルがなかったらしく、
リアルでお釣りが返ってきたので、
けっこうその辺もゆるいです。



そして、なんとか無事に入国することができました。




空港から宿までは、流しのタクシーを80000リアルで捕まえて向かいました。
1ドルがおよそ38000リアルです。



桁が大きいので、街中のお店では、1つ0を落とした、
トマンという単位がよく使われています。
例えば、今回のタクシー代は、8000トマンでした。



このタクシー、無事に宿まで向かってくれたのですが、
なんと、maps meという地図アプリに示されていた場所に行っても、
普通のマンションしかありません。



このアプリ、よく間違いがあるのですが、
今回は宿の住所も、通りの名前しか書いてなくて、
街の人に聞きまくっても分からず、
最終的には電話してもらって、やっと辿りつけました。




grandma houseというところに泊まったのですが、
見てみると、宿は普通の民家で、
看板もペルシャ語でしか書いてなかったので、
初見では100%分かりません。笑



宿は先ほども書いた通りの民家で、
1部屋プライベートルームを貸してくれました。
ご飯も、その時間にいれば3食だしてくれましたし、
何より普通の家庭の雰囲気が見えるのが良かったです。
値段も1泊11.5ユーロで、シーラーズにしては安いです。
ただ、街の中心部まで離れているので、
タクシーかバスでの移動が必須で、
その分高くついちゃいましたが。



今はオフシーズンとのことで、
客は自分だけでした。




宿で唯一英語を話せる、同い年のサイードにおすすめの場所を聞いて、
今日は3箇所周ってきました。



まずはkarim Khanという、
城に行ってきました。
入場料は15万リアルでした。高い。









イスラム圏の国は初めてなので、
建築も装飾も、これまで訪れた国とは雰囲気が違います。



次はVakil mosqueです。
ここも15万リアルだか20万リアルだか取られました。
見るのも10分あれば終わってしまうような場所ですが、
イランで初めて見るモスクは、やはり新鮮でした。







次はShahcheraghという、巨大なモスクに行ってきました。
ここは無料で入ることができます。
しかも、無料のガイドつきです。
というか、このガイドをつけなければ、外国人は入れません。



とても綺麗だったのですが、
一番見たかった、鏡でキラキラの部屋には、
非ムスリムは入っちゃダメだとガイドに言われ、
入ることができませんでした。






最後に、バザーを周ってきました。
ここは、ペルシャ絨毯から名物のナッツ、宝石類、
香辛料まで、なんでも置いてあります。
晩ごはんも、この通りにあった、
豆と芋を蒸しているものを食べました。






宿に返って、Shahcheraghの鏡の部屋に入れなかったことをサイードに言うと、
それはおかしい、外国人でも入れる場所だ、
君はクレイジーなガイドに当たってしまったと。
どうやら運がなかったみたいです。
どうしても見たいので、明日リベンジしてきます。

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