2017年3月4日土曜日

47,48日目、イスファハーンにて、子供に腕時計を盗られそうに

イスファハーンはかつて、
人々がその反映の様子から、
「世界の半分」と呼んでいたそうですが、
そんな場所で何をしていたのかというと、
ひたすらお土産屋の客引きに誘われるがままに、
ホイホイついて店を周っていました。



イスファハーンには、有名な場所で、イマーム広場という場所があります。




ここはとても綺麗なところで、
イラン人もたくさん歩いていました。







なのですが、この周囲360度の壁面、
なんとほとんどお土産屋で、
1人で歩いていると、1分おきにお土産屋にナンパされるわけです。



1人目は、普通のイラン人のように声を掛けてきたのですが、
3分ほど世間話をした後、
「突然だけど、僕も時間を無駄にしたくないから、本題なんだけど、
君、カーペットに興味ある?」



ああ、きたか。
もちろん、イランに来たからにはペルシャ絨毯を見たかったので、
興味アリアリです。



けど、お金もないので、
「見るだけかなー」
「いいよ、話をきくだけでもウェルカムだよ!
買うのはまた働き始めた後でokさ!」




と、そこまで言ってくれたので、
ついていくことにしました。




店に入ると早速、紅茶を淹れてくれて、
絨毯のタイプや歴史など、
いろんな事を教えてくれます。
正直、これは勉強になりました。



その後、次から次へと絨毯を出し始めました。
へーうんうんと見ていると、
「君はこの中でどのカーペットがいいんだい?」
「これかなー。」
「これは60ドルだよ。ディスカウントもするよ」
「へー。まあ働き始めたら買おうかな」
「将来じゃなくて、今買ってよ」
「え?店に入る前に買わないって言ったよね?」
「今買ってよ。お金がないならVISA,MASTERも使えるよ」



おおう。やっぱり。
そりゃお茶貰って話だけ聞いてそのまま帰してもらえるとはあまり思ってなかったけど。



けど、最終的に、やっぱりいらないと言うと、
素直に引き下がってくれたのですが、
今度は、友達のやってるテーブルクロスの店に連れていかれました。笑



ここでは、テーブルクロスの模様を、
スタンプで手作りしていました。
テーブルクロスと言っても、大きいサイズのものはベッドカバーのようにも使えるらしく、
柄もメダリオンでペルシャっぽかったので、
これは実際迷いました。
結局、旅でこの大きい布を持って回ることが大変そうだったのでやめましたが。
写真のもの、240×160cmで、だいたい28ドルです。



ここの店のおじさん、接客もすごく丁寧でしたし、
買わないって言った後も、
お昼ごはんのイラン料理を、食べたことがあるかと聞いてきて、
無いと答えると、自分にも分けてくれました。
単純に親切な人で良かったです。ものを買うなら、やっぱりこういう店がいいですね。



他にも、ペルシャ模様の時計の店や、
ターコイズを外側にあしらった、銅製の器を作っている工房など、
たくさんのお店にお邪魔させてもらいました。




時計とか、ラクダの骨で作った小物いれなど、
物によっては結構安かったので、
バックパッカーでも意外に買い物が捗るかもしれません。
後から比較してみると、
エスファハーンのハンドメイド商品は、
他の街で買うよりも安いですし、
おじさんについて行くと、おいしい紅茶もたくさん飲めるので、おすすめです。笑



イマーム広場に隣接して、2つのモスクがあるのですが、
自分はイマームモスクの方に行ってきました。
どちらのモスクも、入場料は20万リアルです。










相変わらず入場料は高いなーと思うのですが、
ここはすごく大きくて立派はモスクでした。
中には、ものすごく音が響く部屋や、日時計など、
なかなか面白い仕組みもあって、そろそろモスクは見飽きてきたかも、
って思ってても楽しめました。
ちなみにここ、4時には入場できなくなってしまうので注意です。




この周辺にはご飯もたくさんあります。
自分が一番印象に残ったのはこれです。





チキンの丸焼き。



店頭で1羽まるごと丸焼きにされているのを見た時は、
ものすごく高そうだなーって思って買う気もなかったのですが、
一応値段だけ聞いてみようと思い確認すると、
なんと1匹15万リアル。
およそ400円です。


え、え?
1桁間違えてるんじゃない?



と思って、何度も確認したんですが、
1匹15万リアルでした。
一体この国は、どうやって400円以内でチキンを育てているんでしょうか。




チキンの丸焼き食べたことなかったし、
なによりめっちゃ安くてテンション上がってしまったので、
その場で頼みました。
ただ、1匹まるごとはさすがに無理なので、
半分にしてもらいました。それでも10万リアルです。




まるごとチキンなので、
胸肉も手羽先ももも肉も皮を軟骨も全部ありです。
全部美味しく頂きましたが、
さすがに胃もたれしました。笑



次は別のレストランにて。
地元の人がたくさん頼んでいた料理です。
これは6万5千リアル。




ご飯の最後は、
ちょっと離れた場所にある、
羊の肉料理の店に行ってきました。



適当に入った店で、何があるかも知らず、
店主のおすすめ料理を出されました。





羊肉って情報以外はなしだったのですが、
食べ終わった後、鍋の中をのぞいてみると、
羊の頭蓋骨が。
まるで、鬼の胃袋の中のようでした。笑





自分が食べたものもこのときに解説してもらいました。
なんと、羊の脳みそ、目、ほほでした。



振り返ってみると、個人的に一番好きだったのは目なのですが、
確かに先に聞いてたら食べれなかったかもしれないです。笑
全部で15万リアルでした。



さて、今度は大きな橋の下にいると、
10人ほどの、小中学生くらいの少年に囲まれました。



イランではよくあることなのであまり気にしてはいなかったのですが、
こいつら、英語が喋れず、覚えている汚い英単語をずっと叫んでギャーギャー騒いできました。


さらにボディータッチは多いし、
自分のメガネを取ろうとするし、
オレンジを潰して、目に汁をかけてくるし、
なんかずっとビデオで取られてるしで、



この時点で結構不快でしたが、
まあ言葉が喋れないけど、
外国人とコミュニケーションをとりたいだけなのかな、と思って作り笑顔で対応。



ですが、今度は目の前の少年が、
やたら自分のカバンのチャックを触りはじめてきました。



さすがにおかしいなと思っていると、
ふと左腕につけた腕時計が、ほとんど取れかかっているのが目に入りました。
全く気づきませんでした。



ここでやっと、こいつらが物を盗ろうとしていることに気付きました。




怒鳴って追い払うと、その様子を見ていた関係ないイラン人が、

I´m sorry.

と謝ってくれました。



確かにね、こうやって言ってくれる人もいるし、
大多数のイラン人はいい人だって分かってるんで、
今回の件で、イランはクソだとかはもちろん思わないです。



ただ、イラン人は大丈夫だという先入観と、
これまでの旅で何事もなかったということで、
ちょっと気が緩みすぎていました。



荷物を確認し、幸い、何も盗られたものはありませんでした。



ここは海外。
無事に旅を終えられるように、もっと気を引き締めないといけないと痛感しました。

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