2017年3月8日水曜日

52、53日目、イラン出国、アルメニアの首都エレバンへ

今日は、いよいよイラン出国です。
出発前にバスカウンターの前にいき、
もう一度パスポートを見せてから、
バスに乗車しました。

バス会社




乗ってみると、
乗客が3人しかいませんでした。




これで採算が取れるのか本当に心配ですが、
客としては、人口密度が低くてかなり快適です。





しかも、WIFIもついています。
こんな感じで。





VIPバスで、席もかなり広く、
リクライニングもかなり倒れてくれるので、
ぐっすり眠れそうです。




エレバンまで24時間と聞いていますが、
これなら大丈夫そうです。





30分遅れで出発し、8時間後に、
タブリーズに到着、
そこから結構お客さんが乗ってきましたが、
それでも全然余裕がありました。





そこから1時間くらいたった頃、
バスは晩御飯のためにレストランに寄りました。






自分は出国するので、
ほとんどイランの通貨を使い切ってしまっていたため、
そこそこ高級なレストランで食べられるものがなく、
メニューを見て諦めてバスに戻ろうとしたのですが、
その様子を見ていた、同じバスのイラン人のおじさん兄弟が、
隣に座れといって、
フルコースでご飯をごちそうしてくれました。





さすがに申し訳なさすぎて、
USドルで払おうとしましたが、
いいよいいよと、受け取ってくれませんでした。




お金の話をすると、
イラン人の収入は、
大卒の新卒でも初任給が300−500ドル程度らしく、
日本人のおよそ4分の1から5分の1ほど。
もちろんみんなお金には困っているみたいですが、
このイランの旅では、
多くの人がそれにも関わらず、
色々なおもてなしをしてくれました。





もちろん、たくさん人が関わってくるということで、
なかにはうざい人間もそれなりにはいましたが、
多くの人の親切に助けられました。





イランに行くということで、
親にも友達にも結構心配されました。
実際、日本でのイランのイメージは良くないですが、
政治面はともかく、
一般の人はすごくフレンドリーで親切でした。




治安の面でもイランは良いし、
街にはヒジャーブ(スカーフ)を被った女性や、
数分歩けば見つかるモスクなど、
イスラムの異文化がその辺に転がっているので、
旅行には向いている国だと思います。





さて、ごはんも終わってバスへ。
先程のおじさん達はクルド人とのことで、
クルドの伝統衣装とかも、
写真でいろいろと見せてもらいました。
そんなこんなでお話していると、
深夜の3時頃、
アルメニアとの国境に到着しました。




ここのイミグレは、
東南アジアの国々とは違って、
24時間体制で開いていました。
建物の中も暖かいしで最高です。




イランの出国はすんなりと終わりました。




再びバスに乗って、
アルメニアのイミグレです。




アルメニアの入国には、日本人はビザが必要で、
自分以外の乗客はビザが不要らしく、
みんな先に行ってしまって、
1人で寂しくビザの取得をしました。





書類に必要事項を記入し、
係のおじさんにお金を払います。(書類に写真の枠はありましたが不要でした)
21日間までの滞在で、
3000アルメニアドラム(1円=約4.3ドラム)です。





まだアルメニアのお金を持っていなかったので、
ここで100ドルを両替しました。
1ドル=485ドラムでした。
そこそこのレートだったと思います。






無事にビザを取得して入国をすませ、
先に入国を済ませたイラン人達のもとへ向かいました。





ロビーにいる彼らのところについてびっくり。
なんと、自分がビザを申請している間に、
ウォッカの700ml瓶を半分開けていました。






イランでは飲酒が禁止なので、
気持ちは分からなくもないのですが、
入国して始めにやることがそれかよ。笑





自分も飲めよと誘われたので1杯だけいただき、
ロビーの係員に白い目で見られながら、
バスに乗り込みました。





そこから山道を9時間ほど、
テヘラン出発から、
トータル25時間かけて、アルメニアの首都エレバンに到着しました。






バスターミナルについて、
例のごとくタクシーやホテルの客引きに声を掛けられるのですが、
この旅で初めてロシア語を聞きました。
その辺の看板も、アルメニア語とロシア語で書かれています。
ついに旧共産圏に入ってきたという実感が湧いてきました。





エレバンは首都の割りにコンパクトな街で、
バスターミナルから街まで歩けるので、
普通に歩くことにしました。






始めに教会へ。
ただ教会の見学をしたかっただけなのですが、
なんと、たまたま結婚式をしていました。






まわりはスーツを着た人ばっかで、
バックパッカー感丸出しの格好ではとても居づらかったので、
そそくさと退散してきました。





お次に、気になる建物を見つけました。





なんだろうと思って見てみたら、
この街で1番大きいスーパー、
その名もエレバンシティ。




自分も先程のイラン人ではないですが、
イランで全くお酒が飲めなくて、
ものすごく飲みたかったので、
ここで買うことにしました。




アルメニアはワインづくりが盛んで、
とくにドライワインが有名なようです。




試飲もあったので、
そこから1つ買うことにしました。
値段も、800−2500ドラム程度と、かなり安い。




というか、スーパーを歩いていると、
他の食材も無茶苦茶安かったです。
チーズは100g200-500ドラムほど、
青カビのチーズでも100g600ドラム、
大きいホールケーキは1ホール5000ドラム、
フランスパンは1本100ドラム、
ビールも300-400ドラム程度です。







食文化はヨーロッパに近いですが、
ヨーロッパで同じものを買おうとすると、
物によっては数倍します。





街並みもおしゃれで綺麗だし、
酒も大好物のチーズも安いし、
女性は信じられないくらいの美人がゴロゴロいます。





来て1時間で、
すでにもうここで暮らしたいと思いました。
会社に入ったら、ここに支店を立ち上げて、
お酒をしこたま飲んで、
チーズを貪り、
アルメニア美女を捕まえて、
この街で暮らします。笑




さて、今日の宿は、
1泊2000ドラムという値段のドミにも関わらず、
サウナがついているということで、
Grand Hostel Yelevan というところに決めました。





いざたどり着いて、
チャイムを鳴らしても、誰も出ません。
電話を掛けても何も反応がありません。




もしかして休み?
いやでも予約できたからそんなはずは...




と考えていたところに、
ドミに泊まってる宿泊客がきて、
ドアを開けてくれました。




中に入ってしばらく待っていると、
やっとスタッフが外からやってきました。





どうやらここの宿は、
スタッフが常に宿にいる訳では無いみたいです。
なので、事前に到着時間を連絡しないといけないらしい。
こんなことは初めてだったのでびっくりしました。




サウナについても、
この冬はエレバンで、この150年間で1番の冷え込みらしく、
そのせいでサウナが壊れて使えないそう。
なんと。。
寒い時期にこそ要るものでしょう!





そんなこといっても、壊れたものはどうしようもないです。
宿自体は清潔だし、キッチンも付いているので、
値段の割にはいいところだと思います。
ただ、街の中心からちょっと遠いのが難点ですね。

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